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テーマ専用リンク4を得たイビルツインの見る未来

久しぶりの更新です。先日久しぶりのサテライト交流会に参加してきましたsenaです。

今回は今週末発売の新パック『BURST OF DESTINY』に新規収録が決まった《Evil★Twin's トラブル・サニー》の追加によって【イビルツイン】というテーマがどう変わっていくのか記事にしようと思います

1. カード性能

リンク・効果モンスター
リンク4/光属性/悪魔族/攻3300
【リンクマーカー:上/左/右/下】
「イビルツイン」モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
自分の墓地から「キスキル」モンスターと「リィラ」モンスターをそれぞれ1体まで選んで特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、手札・デッキ及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「イビルツイン」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る。

【イビルツイン】待望のテーマ専用リンク4モンスター。打点も3300と申し分なく、素のステータスはリンク4モンスターの中でも最高打点を誇ります。

召喚条件はイビルツインモンスターを含むモンスター2体以上。これは【イビルツイン】として見ると非常に緩い条件で、Live☆Twinモンスター1枚初動から組み立てられます。

①の効果はフリーチェーンで墓地から「キスキル」と「リィラ」をそれぞれ1体まで蘇生する効果。サクリファイスエスケープするも良し、バトルフェイズにリリースして追撃するも良しと無駄がなく、キスキルとリィラを同時蘇生できるため、キスキルとリィラの特殊召喚時効果を同時に発動することが可能です。もちろん片方だけ蘇生しても良いです。

②の効果は墓地にある自身を除外&【イビルツイン】モンスターを場・手札・デッキのいずれかから墓地に落とすことで発動し、フィールドのカード1枚を対象に取らないで墓地へ送る効果。効果対象耐性と効果破壊耐性の両方を貫通できるため単純な除去性能も優秀ですし、場のリンクキスキル/リィラを落とした場合は相方の効果で帰還&効果発動を狙えます。また、メインデッキに入る唯一のイビルツインである《Evil★Twinsキスキル・リィラ》を墓地に送ることで4400打点を展開する下準備を整えることも可能です。この時墓地に落とす処理がコストなのがミソで、墓地に送る処理に対して《灰流うらら》等の妨害を受けません。仮に除去効果が通らなかったとしても、イビルツインを落とす処理は完了しているので、その後の行動に繋げることができます。

2. トラブル・サニー登場による採用カードの変化

まず、テーマ専用リクルートカードである《Live☆Twin エントランス》を採用する価値が生まれました。今までは発動後の制約が厳しく、イビルツイン以外をEXから出せなくなるため、《Live☆Twinトラブルサン》の登場後は採用枚数0というのも珍しくありませんでしたが、テーマ内での終着点を得たことでこのデメリットが解消されました。

また、リンク召喚先の候補が増えたことで《Evil★Twinチャレンジ》も効果のバリューが上昇していますが、蘇生対象はイビルツインではなくキスキルorリィラなので注意が必要です。

EXデッキの構築面で見ると、まず《Evil★Twin キスキル》の3枚目が不要になりました。今まではマスカレーナギミックを使用する上振れ展開パターン以外はキスキルとリィラをリンク召喚→2体目のキスキルをリンク召喚という流れが基本だったため、盤面を返された際の再展開用に3枚目を用意することはほぼ必須でしたが、今後はトラブルサニーを立てれば良くなったため、3枚目を使用するケースはかなり少なくなると思われます。

また、悪魔リンクだけでもそれなりに打点が確保できるようになり、《Evil★Twins キスキル・リィラ》が採用しやすくなったため、《アクセスコード・トーカー》も必須枠ではなくなりました。出せたら強いので選択枠として採用は依然としてされると思いますが、EXの必須枠が増加したことにより、アクセスコード展開のためのギミックにEXの枠を割く余裕がなくなっているのも事実です。採用するのであればメインデッキに《パラレル・エクシード》や《バックアップ・セクレタリー》などの自力ssできるカードを増やして、イビルツインのギミックなしに展開できる手段を用意することになりそうです。そこまでするなら【コード・トーカー】で良いって?そうだよ(便乗)

3. 新生【イビルツイン】の長所・短所

【長所】

  • 初動札が多く、事故率が非常に低い

《Live☆Twinキスキル/リィラ》、《Live☆Twinトラブルサン》、《シークレット・パスフレーズ》、《Live☆Twinエントランス》を全て搭載した場合、初動札は最大15枚あります。しかも全て1枚初動なので、デッキ40枚構築で初期手札5枚から展開開始できる可能性は9割程度あります。これに匹敵する初動安定率を誇るのは現環境だと【プランキッズ】くらいで、環境水準で見ても最上位クラスの安定感を持っています。

  • メタスペが広く、手札誘発や汎用妨害札を入れ替えるだけでさまざまなデッキに柔軟な対応が可能(マッチ戦に強い)

初動札(最大15枚)とマスカレーナギミックの組み立てに必要な《Live☆Twinキスキル・フロスト》《Live☆Twinリィラ・トリート》を除けば、残りの20枚前後は完全フリー枠です(後ほど紹介するレシピの場合、41枚中24枚は自由枠)。各種手札誘発や指名者はもちろん、《禁じられた一滴》《神の通告》のような強力な汎用魔法罠も搭載できる余裕があります。マッチ戦であればサイドデッキも加味すると30枚以上の自由枠があるので、相手のデッキに合わせたメタカードを投入しやすく、柔軟な対応も可能です。

【短所】

  • 《増殖するG》《原始生命態ニビル》が相変わらず鬼門

トラブル・サニーという最終盤面の選択肢が増えましたが、途中で展開を止められないのも相変わらずなので、これら2枚は最大級に警戒が必要です。前者は《灰流うらら》や《墓穴の指名者》等複数の手段で対策可能ですが、後者は《抹殺の指名者》で同名カードをデッキから除外する以外の明確な対策がないため注意が必要です。

  • 墓地除外系ギミックに弱い

墓地を多用するテーマなので墓地のカードを飛ばされると厳しいです。特にトラブル・サニーの①効果にチェーンして墓穴を撃たれると蘇生効果が不発で終わるので致命的ですし、《D.D.クロウ》等でリンク素材に使った《Evil★Twinキスキル/リィラ》を飛ばされるのも痛いです。《屋敷わらし》や《アーティファクト・ロンギヌス》などでケアしましょう。《マクロコスモス》を投入しているデッキとぶち当たったらサイドから《ライトニング・ストーム》や《コズミック・サイクロン》を投入しましょう。

4. デッキ構築案サンプル

【メインデッキ】41枚

☆モンスター 22枚

Live☆Twin キスキル×3

Live☆Twin リィラ×3

Live☆Twin キスキル・フロスト×2

Live☆Twin リィラ・トリート×2

Evil★Twins キスキル・リィラ×1

増殖するG×3

灰流うらら×3

屋敷わらし×2

アーティファクト・ロンギヌス×2

原始生命態ニビル×1

☆魔法 17枚

強欲で貪欲な壺×2

シークレット・パスフレーズ×3

ハーピィの羽根帚×1

禁じられた一滴×2

墓穴の指名者×2

抹殺の指名者×3

Live☆Twin エントランス×1

Live☆Twinトラブルサン×3

☆罠 2枚

無限泡影×2

【EXデッキ】15枚

リンク・ディサイプル×1

リンク・ディヴォーティー×1

I:Pマスカレーナ×1

Evil★Twin キスキル×2

Evil★Twin リィラ×2

Evil★Twin's トラブル・サニー×3

トロイメア・ユニコーン×1

破械雙王神ライゴウ×1

神騎セイントレア×1

ダウナード・マジシャン×1

天霆號アーゼウス×1

【コンセプト】

全体的に誘発型に寄せました。罠を増やすのもありですが、イビルツインはドローギミックを内蔵しているため手札を増やしやすい、すなわち手札誘発を握りやすいテーマです。基本的に相手に展開されきってから動くのは厳しいので、万が一後攻をとった場合に「相手に満足に展開させない」ことを第一に考えました。

構成比率としては、初動札が13枚、手札誘発が罠カードである《無限泡影》を含めて13枚、指名者2種が5枚、その他誘発ケアや汎用妨害で10枚となっており、高確率で初動札を引き当てながら妨害も構えられます。ごく稀に初動が引けないパターンもありますが、その場合は妨害札が手札に充実しているはずなので妨害連打で時間を稼ぎましょう。

【採用理由】

Live☆Twin キスキル

Live☆Twin リィラ

デッキのメインエンジン。こいつらがいないと始まらない。当然3積み

Live☆Twin キスキル・フロスト

Live☆Twin リィラ・トリート

コスプレLive☆Twin。ノーマルLive☆Twinの展開効果を無効化された場合の保険と後述するマスカレーナギミックの始動パーツを兼任。フロストは2〜3、トリートは1〜2が多分最適

Evil★Twins キスキル・リィラ

(一応)テーマエース。今まではサーチ手段の不安定さと召喚条件の重さの問題で運用効率が悪く採用されませんでしたが、《Evil★Twin's トラブル・サニー》の効果で無理なく墓地に送れるようになったため、採用価値が向上しました。ただ、複数積みしても事故の元なので入れるとしてもピン差しで良いでしょう。あくまで終着点のパターンの一つとして入れるものなので万一強貪で飛んでもキルプランは残りますし。

正直人によって採用するかしないかは分かれるカードだと思います。個人的には1〜2枚デッキが増えるくらいなら誤差の範囲内なので41枚目に入れてます。

増殖するG、灰流うらら

定番手札誘発。うららはもちろんGも《抹殺の指名者》で飛ばせば相手のG対策になり、相手の展開妨害にも使えるためどちらもフル採用

屋敷わらし

アーティファクト・ロンギヌス

主に相手の《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》対策として採用。こちらが相手に打ちたい場面もあるので2枚ずつ

原始生命態ニビル

《抹殺の指名者》で投げ捨てる用。手札に来たら使うけど基本的に相手に打たれたら困るので入れてるだけの枠なので1枚でOK

一応場にトラブル・サニーが残っている状態であればサニー→ニビルの順にチェーンを組むことで更地にした後にキスキルとリィラを場に出すことは可能です。

強欲で貪欲な壺

汎用ドローソース。強金や金謙のようなEXを食うドロソは使えないので半分消去法。展開に必要なパーツが全部消し飛ぶみたいな事案はそうそう起こらないのでまぁええか(慢心)といった感じ。3枚積んでも2枚目を使う機会は早々ない(LOを起こしかねないため)ですし、相手の強貪に《抹殺の指名者》を当てることもあまりないので、2枚で十分かと思います。Live☆Twinが片方全部飛んだら素直にサレンダーしましょう(2敗)

シークレット・パスフレーズ

メインエンジンに触れるエントランスやトラブルサンをサーチしたり、Evil★Twin罠を用意したりとなにかと仕事が多いです。サーチするカードをサーチする効果は強く、当然3積み

ハーピィの羽根帚

汎用バック破壊札。罠をほとんど積んでいない関係で永続系の魔法罠に弱いので採用。チェーン勅命されたら中指立てたくなりますが

禁じられた一滴

手札でダブついた初動札や場に出ているトラブルサン、リンクEvil★Twinの片割れ等をコストに相手のモンスター効果を対象に取らずに無効化できる便利カード。コストと同じ種類(モンスター・魔法・罠)のカードによるチェーンができないので突破性能は高く、ついでのようについている打点半減効果もキルラインの引き下げに貢献します。イビルツインの場合は蘇生効果などでコストを無視しやすいとは言え、一応コスト要求するカードなので2積み。

墓穴の指名者

手札誘発メタであり墓地効果全般メタでもある有能カード。先攻でも後攻でも仕事するので採用可能限界である2枚までフル投入

抹殺の指名者

誘発型の必須カード。デッキに積んでいるカードを除外するだけで同名カードの効果を無効にできるので、メタスペの広いこのデッキに採用しない理由はないです。基本は3積みですが、罠型にシフトする場合は積んでる余裕がないので抜けます。

Live☆Twin エントランス

デッキからキスキル、リィラをリクルートできるので召喚権の節約やノーマルLive☆Twinのリクルート効果を無効化された際の保険に。今まではイビルツイン縛りの制約が厳しすぎて採用率が落ち込んでいたものの、トラブルサニーという終着点を得たことで採用可能性が向上。初動の安定感アップに貢献できるようになりました。手札コストを要求する点や、トラブルサニー以外の終着点にたどり着けないことを加味すると、1〜2枚が無難かと

Live☆Twinトラブルサン

デッキのメインエンジンであるノーマルLive☆Twinや展開補助や保険として使えるコスプレLive☆Twinをサーチできるカード。初動札ですが、おまけでついているミニバーン&ライフゲインが地味に優秀で、これ1枚でも展開デッキ相手だとじわじわとプレッシャーをかけることが可能です。当然3積み

Evil★Twin プレゼント

テーマ専用罠。サニーの効果で同時に2体出しやすくなったので、ピン採用くらいならしてもいいかと思います。コントロール奪取目的ならぶっちゃけ《大捕り物》が発動条件に縛りもないですし使いやすいですが、こっちはパスフレーズでサーチが効くのとコントロール入れ替える必要のない場面ならバック除去の選択肢も生まれるので一旦こちらを優先。

無限泡影

条件次第では手札からも使えるモンスター効果無効化罠。後攻時にヴェーラー感覚で投げるも良し、先攻時に伏せておいて普通に罠として使うも良しと柔軟性の高いカードです。昨今の環境だとドライトロンや電脳堺など手札で効果が完結するタイプの展開が流行っていて刺さりにくい場面がしばしば……とりあえず2積みしてますが1枚削って他の何かに変えるとかしてもいいかもしれないです。

リンク・ディサイプル

リンク・ディヴォーティー

I:Pマスカレーナ

初動札+コスプレLive☆Twinで成立するサブギミック。展開ルートは以前紹介してるので省略しますが、キスキル&リィラとマスカレーナが場にいる状態で相手にターンを渡し、相手ターンにマスカレーナの効果でリンク3〜4を立てられます。基本的には自身とリィラを素材にライゴウやトラブル・サニー、ユニコーンを構えることになるかと思います。ついでに効果破壊耐性を付与できるので3000越えのライゴウやサニーなどは相手も対処にリソースを吐かざるを得なくなる点も美味しい。

Evil★Twin キスキル

Evil★Twin リィラ

このデッキのメインカード。トラブルサニーの採用でキスキルの使用枚数が抑えられるようになったため、両方2枚ずつの採用に。

トロイメア・ユニコーン

汎用除去兼リンク4組の踏み台。破壊耐性持ちや面倒な魔法罠をデッキバウンスでき、リンク3と素材も比較的軽め。枠に余裕があれば2枚採用もありですが、基本はピン採用

Evil★Twin's トラブル・サニー

このデッキのメインエース。エントランスからも立てられる3300打点というだけで偉く、①②で妨害・除去もできるので積み得。

後攻想定の場合1ターンに2枚使用する可能性も高いので、3積み推奨。2積みにするなら1枚アクセスコードに変えましょう

破械雙王神ライゴウ

汎用悪魔リンク4。リィラと合わせて2除去でき、エントランス以外の縛りを無視して出せる3000打点。マスカレーナギミックから出しても良いし、ユニコーンを踏み台にリンク召喚しても良いです。召喚条件の問題で、イビルツインに限って言えばアクセスコードより優先度は高いです

神騎セイントレア

ダウナード・マジシャン

天霆號アーゼウス

おなじみ2軸アーゼウスセット。後攻でとりあえず雑に盤面を捲りたい時にどうぞ。

5. 既存レシピから抜けていったカードたち

神の通告

誘発型にする過程で抜けました。ただ、妨害性能は一級品なのでサイドにフル投入しておいて罠型にスイッチするのも面白そうですね

アクセスコード・トーカー

以前はEXデッキに入れていましたが、今回は思い切って構築から抜くことにしました。基本的にこいつを出した際の盤面にイビルツインは残らないですが、破壊効果が起動効果なのでヴェーラーや泡影1枚で盤面処理ができなくなり、詰みが確定します。サニーはフリチェリリースで逃げながら後続を残せますし、バトルフェイズ分離で合計5500打点出るようになるので火力的にもそこまで大きな差はありません。

アクセスコードを手軽に出したい場合はトランスコード+αも一緒に採用することになりますが、今回EXデッキはかなりカツカツで枠がろくに残っていないので、採用するにしてもアクセスコードのみでしょう。もしアクセスコードを入れるのであればサニーを1枚減らすかライゴウを抜くかの2択になると思います

6. その他相性の良さそうなカード

パラレル・エクシード

リンク召喚に反応して展開できるので、リンク主体のこのデッキとは相性が良いです。悪魔リンク主体の今回の構築ではイビルツインギミックで十分事足りるため採用していませんが、イビルツインギミックに頼らずリンク4まで繋げる=アクセスコードへ繋ぎやすくなるので、コードトーカー系に寄せるから採用も検討して良いと思います(コードトーカー系出すならイビルツイン組む必要ないですが)

バックアップ・セクレタリー

サイバース・コンバーター 他

サイバース族であるライブツインの展開と合わせて手札から特殊召喚できるため、イビルツインギミックを使わずにリンク素材を大量に確保できます。ただ、ここまですると純正の【コード・トーカー】と構築が似通ってくるため、優先度は正直低めです。

夢幻崩壊イヴリース

召喚権を消費するので扱いが難しいカードではありますが、墓地からリンクモンスターを蘇生しつつ次に繋げるので、エクストラデッキの構築次第では採用検討は全然アリ。《転生炎獣アルミラージ》などイヴリース単体でも出せるリンクモンスターがいるのであれば採用しても良いでしょう。リンク2以上のみなら蘇生効果を妨害された瞬間詰みかねないので止めましょう(1敗)

三戦の才

汎用ドローソース。発動条件に癖があるので扱いが難しいですが、ドロー以外の効果も強力なため、採用を検討する価値はアリ。

星遺物を継ぐもの

自分フィールドのリンクモンスターのリンク先に自分の墓地のモンスターを蘇生する魔法。トラブル・サニーの①効果でキスキルとリィラを蘇生後に使用することでトラブル・サニーを蘇生でき、盤面火力の底上げが可能になります。蘇生するモンスターに特に縛りはないので、リンクモンスターを場に展開・維持しやすいイビルツインの性質上使いやすいです。

激流葬

召喚反応罠。召喚・特殊召喚→Evil★Twinリンクモンスターの効果起動→激流葬の順にチェーンを組むことで、場を一掃しつつ自分の場にはキスキル、リィラを残すコンボが使える。特にトラブルサニーとは相性が良く、キスキルリィラ両方が場に残ります。

次元障壁

汎用罠。F・S・X・P・Rのいずれかの特殊召喚と効果を無効にします。L主体のイビルツインとは相性が良く、相手の行動をほぼ一方的に阻害できますが、相手のデッキタイプに左右されるカードなので基本はサイド要員。

6. 総評・感想

イビルツインの問題点であった「リンク4モンスターを立てると場からキスキルとリィラがいなくなり、ギミックが途切れてしまう」「キスキル2枚目だけを立てた状態でターンを返すのでモンスターによる盤面圧が貧弱」という弱点を的確に補いつつ、既存カードの中でも扱いづらかった《Live☆Twinエントランス》《Evil★Twinsキスキル・リィラ》を扱いやすくしてくれたのは担当カードデザイナーのテーマ理解度の高さが伺えます。この調子で《Live☆Twinチャンネル》も救済されないかな……使い道が無いんだよアレ……

強さ的に環境上位クラスとまではいきませんが、安定した1枚初動とメタスペースの広さという現代遊戯王環境で必要な要素は満たしていますから、環境中堅くらいの位置で特に規制を受けることもなく、構築やプレイング次第で入賞も現実的に狙えるくらいのちょうど良い強さに仕上がったのではないでしょうか。

テーマカード枚数は追加新規組含めると15枚と他ビルドパックテーマと見ても遜色ない枚数になっていますし、ここまでレギュラーパック4連続で新規(しかも全部SR以上)をもらっているので、そろそろ新規も打ち止めかな……という気はしますが、トラブルサニーのイラストにいる謎の二人組(キスキルリィラのライバル?)が登場する可能性も残されていますし、今後も楽しみです。

 

(追記)

デッキレシピ変更しました。